2007年11月13日

『俳句空間―豈』45号発売

『俳句空間―豈』45号〈特集・伝統の黄昏/伝統の新興〉〈特集・戦後俳句論争〉
発行:2007.10.30豈の会/発売:邑書林/B5判 154p 1,050円(税込)


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*写真左より、豈45号、45号二健作品「咲く七草」、豈44号、44号二健作品「以下機械」
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毎号論客オンパレードの充実した誌面ながら、
わが作品は、同人作品の「咲く七草」の回文俳句20句と、
その下段に配された回文詩「互して撫子」1篇のみ。129頁

仁平勝氏の、特集・戦後俳句論争「大根を正宗で切るな」は、
桑原武夫の「第二芸術論」に対する、川名大氏の既に発表された
論考に対して、酷評を綴っているあたり、読み応えがある。

一方、4ページ前では、その川名大の、特集・戦後俳句論争
「『戦後俳句』史観」という評論があり興味深く読み比べた。
旧師の原子公平も名前だけは登場していて親しみをもった。
かなり硬質な文章であり、仁平の皮肉るところの正宗たる所以か。
仁平に言わせれば、駄文で大根の「第二芸術論」などは包丁で
切ればいい所を、川名は正宗で切りかかっているのだそうだ。
川名は学者先生にありがちな生真面目一本やりなのだろうか。
文学者としての知識と義勇のなせることであろう。
以前の未定誌上では、川名大対齋藤愼爾で、
歯に衣を着せぬ天晴れな論争を展開していたことを思い出す。

なお、仁平と川名の両評論は別個のものである。
その他、特集・戦後俳句論争のテーマでは、
今井聖、小林貴子、川名つぎお、橋本直(下記URLで読める)、中村安伸が
ペンを奮っている。

俳句に対して「第二芸術論」なるものが戦後すぐに出てきて物議をかもしたが、
この際、論を飛ばして結論だけの私見を述べたい。
「俳句は芸術に成り下がってはならない」
私がこのように極論すると、
「既に有名な○○が言っているよ」と指摘されるのだが…。  30-3140
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▽発売元の邑書林のHP
 http://www7.ocn.ne.jp/~haisato/
▽俳句の創作と研究のホームページ/橋本直
 http://homepage1.nifty.com/haiku-souken/

◇前号『俳句空間―豈』44号〈特集・俳句の言葉/Who's who 豈'07〉
 発行:2007.3.31豈の会/発売:邑書林/B5判 166p 1050円(税込)
ラベル: 俳句
posted by 二健 at 17:49| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月12日

ほくめい短歌塾入門記

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立冬を目前にした平日の昼下がり。
どんよりした後楽園の空。
講道館と肩を並べた文京シビックセンター。
ちなみにシビックとは、車名ではなく「市民の」という意味。
実に財政の豊かさを具現した公共施設だ。
会場の会議室は三階の奥まった所に。

定刻に到着すると、入口のドアで仕掛け人の山下氏と鉢合わせ。
氏の飲まれている姿しか見たことがないので、
昼間素面で、お勤めされているのを見て安心した。
入室すると、窓側の白板前の講師席で立っておられた
辰巳泰子氏に暖かく歓迎された。
「たまには辰巳さんのお顔拝まないと老け込むからねぇ」。
「苦笑」。
冗談のジャブを飛ばすのが私流人間観察上の常套手段。
しかし時と場合と相手による。
つまらない冗談は迷惑なので控えなければならない。

講師の、ふくよかな黒髪と白いお顔。
右大腿部外側に深く切れ込みの入った黒いワンピース。
異国情緒と言おうか、たおやかな大阪言葉。
和モダンな目鼻立ち。
それら人一人の存在そのものにまとわる要因は、
無機的で素っ気ない会議室の空気を潤した。

角の席に陣取って、自分の鞄をごそごそやっていたら、
「二健さん、飛入りやるつもりの準備ですか?」と指摘され、はっとした。
「いやいや、とんでもない、辰巳さんの話と朗読を聞きに来たんですよ。
メモ用の紙を探していたんです」と、率直に申し上げた。
こう見えても人前での自己顕示に対しては幼少より消極的性格。
遅刻者を待って数分遅れで開講。
こういった会、私は久々の受講。
深く座り直して背筋を伸ばした。

先ずは、10年程前、短歌朗読に関わった経緯、そして体験談など。
築地での第一回目の「マラソン・リーディング2001」(4.28)や、
三鷹での朗読バトル「辰巳泰子VS藤原龍一郎」(2001.7.1)など、
当時観客だった私ながら、時空を共有したという接点もあるので
親近感を覚えた。
辰巳氏のエピソードでは、朗読の練習の為にカラオケボックスに行って、
友人が歌った「ルパン三世」の主題歌に出会ったそうな。
その歌にまつわる見解は、歌人兼朗読者らしく斬新なものだった。
その上、その歌を起立して歌ってくれるサービスにあやかった。
辰巳氏の無伴奏の歌を初めて聴けたことは幸いだった。
修学旅行で美人バスガイドさんをに当たったような、浮かれた心持だった。
辰巳氏は才ある表現者として肝心な‘突き抜け’を持っている人だと、
前々から思っていたが、この何気ない行動もその表れであった。
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posted by 二健 at 00:51| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 短歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

場所取り

犬 28-3121
posted by 二健 at 00:18| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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