2006年04月14日

奉納プロレス観戦感

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■2006年4月1日(土)奉納プロレス『大和神州ちから祭り』
 於靖國神社相撲場/15時開場、16時開始、19時頃終演
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行って参りました。昼夜に渡る桜満開の神社でのプロレス興行に。
とくと堪能しました。合流したのは、弊店従業員のみっきぃさんと、
彼女の勤める会社の方らと、高3になる倅の7人でした。
みんな格闘技好きという共通の趣味で結ばれました。

会場では、その他4名の知人に会いました。
お目当ての本田豊國画伯と奥方と、お付きの弊店ご常連の高橋氏に会えたのは
幸いでした。花道を歩いていたら元従業員のはまちゃんに発見されました。
高橋氏にはわざわざ総合プロデューサーのご紹介に与かりました。
本田画伯は、独り黙々と虎の巨大墨絵に筆を振るっておられました。
筆墨の横で、ずっと付き添って見詰めていた童女との対比が微笑ましったので、
デジカメを手にした奥様に「子供との関係がいい感じですね」と言って、
その風景をケータイカメラに収めました。

墨絵用特設巨大キャンバスの前に陣取った葛飾諏訪太鼓の数々も雄大でした。
プロレスの本番前に神妙な祝詞や火入れの儀の神事や、
国旗掲揚兼国歌斉唱がありました。斉唱の中、桜越に日の丸の旗がするすると
上がってゆきました。その時、起立せずに寝そべっている輩がいたりして、
これも春の風物詩みたいなもので長閑な風景でした。
桜日和の野外の客席は、食事飲酒自由、喫煙指定場所で可ということで、
神域にしては自由度が高くて好感がもてました。
私は、場所取りした所を離れて、あちこち出歩きました。
別な角度から観戦すると、また違った発見があるものです。
高額な最前列の席の横で遠慮気味にしゃがんで見ていたら、
若いスタッフから、「自分の席にお戻り下さい」と注意されました。
別な所でも何度か追い立てられましたが、ごもっともなことです。
リングの四方の隅に篝火が炊かれていましたから、
それに吸い寄せられるように行ってしまったのです。
わが先祖は夏の虫だったのかも知れません。
ちなみに篝火の火の元は薪ではなく引き込まれたガスでした。
ごもっともなことでした。

わが期待の小柄な村浜武洋は、対戦相手の空手家小笠原和彦に見事勝ちました。
二回もきれいな一本背負いを繰り出したり、ロープに逃れられましたが
素早い腕ひしぎ逆十字固めも見事でした。
ギャンブルの上の借金苦で有名な安田忠夫も健在で、テレビで見た昔のとおりでした。
特に代わり映えはありませんでした。遠目の本物もやはり大男でした。
川田利明、高岩竜一、後藤達俊らも初めて生で見ました。
急遽、大仁田厚の「奉納プロレス提供試合」があり、
登場するや否やあちこちで折畳椅子を振りかざしての場外乱闘となり、
会場が騒然となって最高潮となりました。
喧嘩を見せるのが商売のド根性サービス振りを見せつけられました。
痩身のランジェリー武藤なる黒いブラジャー着用の輩もいたりして苦笑しました。

大仁田戦では、夕闇が迫ってきていて戦国絵巻図絵のようでした。
桜散り、砂埃舞い、旗指物や和太鼓、篝火、けしかけるMC。
人馬入り乱れての野次馬冥利に尽きました。
平和とは一律的な暴力否定ではなく、こういうことなのだと再考しました。
今更私くんだりが改めて言うまでもないことですが、プロレスの選手は
立派な芸人で、古代ではオコとかワザオギに比肩する人と思います。
つまりは本来的俳優ではないかと…。よってプロレススピリッツは、
スポーツ精神云々ではなく、身体を張った芸人根性なのだと痛感しました。
しかし芸人という括りでは収まらないとも思います。
それは、現在わが国に端を発する格闘技系興行の世界への波及現象全般に
言えることですが、現代版の新武士道の実践とその収穫だと思うのです。
今は、帯刀や決闘するわけにはいかないので、
鍛えられた心身や興行としての経済力が武器なのでしょう。
興行として成り立つことが肝心なのは申すまでもないことです。
その上での真剣さと道化を併せ持つ代理闘争やらひ悲喜劇実演請負業。
つまり我流俳句根底説で云うところの持論「深刻と滑稽」です。
リング上や場外乱闘の泣き笑い劇の即興演出と展開。
観客の感情の昂ぶりを呼び起こし呼応するレスラーやアナウンス。
江戸時代に遡れば、芝居も歌舞伎も相撲も、観客と芸人の交感が
一体となったことでしょう。
時と場合に因りますが、感情を押さえて物静かに鑑賞することが、
普遍的な品位ある常識とは一概には言えません。
色々思い当たりますが、格闘技は人生の縮図です。

プロレス観戦に戻って、私の地べたにシート敷きの定位置の左横で、
二人の園児と思しき男の子が、プロレスを見ながらお喋りをしていました。
その話の雰囲気や内容が面白くて聞き耳を立ててました。
素直な疑問やら感想や提言はユニークで、感心しました。
子供もそれなりに冗談を飛ばしていて面白かったです。
私の子供の頃の体験で申せば、映画やテレビを一箇所に集まって見る村人の
感情の表れの印象が、やけに脳裏に焼きついています。
映画が終わると必ず拍手が起こりました。始まる時にもです。
力道山のプロレスは、その最もたるものです。
田舎の小学生だった私も他所の家に見せてもらいに行ったものです。
大人たちの感情の露出が自然で素直な時代だったと思います。
大人には懐疑的な私でしたが、その無垢に思えた感性には好印象でした。
良いものを見たときには良い顔をしてました。
誇らしいものを見たときには、誇らしい顔をしてました。

全女のアメージング・コングというアメリカ人の本物の女子プロレスラーの
混ざった試合もあって致せり尽くせりでした。
精鋭では日高郁人と藤田ミノルが印象深かったです。
夜の帳が下りたトリは「AWA世界ヘビー級選手権試合60分1本勝負」。
チャンピオン大谷晋二郎 VS 挑戦者大森隆男で、大森がアックスボンバーからの
片エビ固めで勝利し、第35代王者になりました。

プロレスの各試合のことまで及びませんでしたが、この辺でお別れです。
一緒に見た人の歓声やお喋りも込みで観戦冥利につきました。
私にとっては非日常で感動的体験を積んだ午後の昼夜でした。
敷物を携えて、靖国神社のライトアップされた夜桜に目を奪われつつ、
自転車で靖国通りの岐路につきました。

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                           Photo by Jiken
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※初出のBBS「サムライブルース」06.4.2/二健投稿を加筆改稿しました。
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〔参考ホームページ〕_(_^_)_

▽PRO-WRESTLING ZERO1-MAX official site
 http://www.zero-one-max.com/

▽プロレスの隠し砦
2005年の『大和神州ちから祭り』靖国奉納試合動画あり
 http://www.valis.tv/W017-AW08-M00027/toride.html

▽HONDA WORKS/本多豊國
「靖国神社奉納プロレス・墨絵ライブ」を実践
 http://www.nekomachi.com/
posted by 二健 at 03:30| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(1) | 格闘技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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